ここで分かった 東京・府中市の指定ゴミ袋に施された工夫とは?

東京都府中市では、一般家庭の燃やすゴミ、容器包装プラスチック、燃やせないゴミにおいて、市指定の有料ゴミ袋を利用することとなっています。

これらのゴミ袋は色分けがなされていて、燃やすゴミは緑色、容器プラスチックはピンク色、燃やせないゴミはオレンジ色となっています。また、サイズはいずれも、SS(5L)、S(10L)、M(20L)、L(40L)となっています。

単純に色だけで区別した場合、色を目で認識出来る方は良いのですが、目の不自由な方にとっては違いが分からないでしょう。しかし、このゴミ袋には、目の不自由な方にも分かりやすい工夫がなされています。

さて、こちらは、Mサイズの容器包装プラスチック用の袋(ピンク色)と、SSサイズの燃やせないゴミ用の袋(オレンジ色)の写真です。よく見ると、色や大きさ以外の違いが写っています。

それは、点字のように識別できる印です。赤で囲んだところが参考になるでしょう。ピンク色の袋には、2cm程度の輪が1列に打たれています。一方、オレンジのものは2cmほどの幅で一直線になっています。

「ピンク色には輪、オレンジ色は帯」で覚えておくと良いかもしれません。この印は袋のサイズに関係なく適用されています。尚、燃やすゴミ用の緑色の袋には、印そのものがありません。

さて、ここまでは袋を広げた状態のもので見てきました。しかし、実際には10枚1組で巻き取った状態で販売されています。この状態で印を認識することはできるのでしょうか?

今度は、燃やすゴミ用と容器包装プラスチック用で比べてみましょう。今回はどちらもMサイズです。燃やすゴミには印が無く、容器包装プラスチック用には輪が1列に並んだ印があると綴りました。

赤で囲んだ箇所をご覧ください。巻き取った状態でも印が分かります。このように、紙の帯の端に印が来るように工夫がなされています。これは袋のサイズが変わっても同じです。

実際に私も目を閉じて、これら巻き取った状態のものを触ってみましたが、印の有無はすぐに分かり、ゆっくりとなぞるように指で触ると、輪の形も認識出来ました。燃やせない用との区別も問題無いでしょう。

府中市も良い工夫を考えたものだと感心しました。

2017年3月より、東京都府中市のゴミ出しルールが一部改定されました。詳しくはこちらのページをご覧いただきたいのですが、袋や曜日、出し方を間違えないように気をつけましょうね。

勿論、各々がゴミを増やさない工夫も大切です。限りある資源や、これからの環境のためにも、出来る行動を取っていきたいですね。