草の根の民主主義と地方議員の役割

昨年の10月に枝野幸男衆議院議員によって立憲民主党を立ち上がり、「まっとうな政治」とリベラル再結集の想いを込めて、私も2017年12月14日に入党しました。又この間、都内でも市区町村議会の選挙がいくつか行なわれ、私も出来る限り応援に行き、同じ想いを持つ仲間を増やすよう取り組んできました。

そのような中、こうした選挙を見てきてふと考えることがいくつかありました。
それは立憲民主党が綱領で掲げた「まっとうな政治、草の根からの声に基づく熟議の民主主義」をいかにして実践するかという事です。果たして国民の一人一人がどのような政治を自ら考えて参加するのか。一人一人の皆さんが参加する政治のあるべき姿として、人々が集いやすい環境を如何につくっていくかが問われているのではないかと思っています。

憲法第21条では「集会の自由」が保障されています。しかしながら、今の多様なニーズに応えるには、多くのコストと人材が必要です。立憲民主党も立ち上がったばかりで、そうしたニーズに応えられる体制にはまだまだ至っていません。立憲民主党が、普通の人も参加できる政治の仕組みをつくる為に、「立憲パートナーズ」という制度を設けて、より多くの市民の政治参加を呼びかけてきました。現在、各地で「立憲カフェ」という形でイベントを行なったり、「立憲パートナーズ集会」を開催し、政党と市民の垣根を出来るだけなくすように取り組んでいます。しかし、政党として多くの皆さんの声を拾い上げ、一つ一つの合意形成をしていくには、まだまだ多くの課題があります。

私はこれまで一貫して「地域密着」「市民相談」「声を聞く姿勢」を大切にするよう心がけてきました。
それを実践する為に、常設型の市民相談所を地元に設け、また週一回は分倍河原駅頭での市政報告や駅前相談の実施、また地元の自治会や商店会活動に参加するなど出来るだけ顔の見える活動を行なっています。

立憲民主党が掲げた「地域に根ざした政治、草の根からの声に基づく熟議の民主主義」を今一度、振り返ることが必要だと思っています。つまり、本当の意味での草の根の民主主義は「選挙」の時だけの政治参加ではなく、普段の暮らしや生活の中にある友人関係や地域のつながりの中で政治参加が出来るようにすることが一番重要ではないかと思うのです。今では、ネット上での人間関係も人によっては大きな影響を受けることもあるでしょう。

そうした部分で、地域の立憲民主党所属の地方議員が果たす役割と可能性は大きなものがあると思います。テレビや新聞に出てくる有名な国会議員とは違い、日の当たらない活動をされている議員も多々いると思います。票にもならない活動も多々ありますが、それでも地域に根ざしている地方議員のほうがリアルな声をダイレクトに受け、小さな声や声なき声にも耳を傾ける存在であるのは間違いありません。

国会議員の中には、市議会議員からあがってくる市民相談に正面から受け止めていただけない方もいます。しかし「草の根の政治」を目指す立憲民主党は、まさにそこに宝を見出す議員の集団でなければなりません。私が思うに、「立憲パートナーズ」と立憲民主党をつなぐ大きな役割を持っているのが地方議員であり、積極的にパートナーズと地方議員を結びつける仕組みをつくり、ボトムアップの政治として、国会議員に草の根の声を届けるなり、直接面談するなどの段取りを地方議員が担うようにできればよいのではないかと思います。

東京都内では、自治体議会の選挙が凡そ一区切りついたところですが、選挙がないと政党活動や「草の根活動」が出来ないというのはあまりにも情けない話です。立憲民主党の地方議員は出来る限り定期的に立憲カフェを各地で行い、地域の立憲パートナーズと顔を合わせていくべきでしょう。また立憲パートナーズの皆さんにも、選挙や立憲カフェの参加のみならず、住んでいる自治体の議会にも注目していただきたいと思います。普段見かける議員が議会で実際にはどのような発言をし、期待に応えているかどうかをしっかりと見聞きし、評価してほしいですね。議決の結果、期待に添えないこともあると思いますが、そのプロセスは非常に重要です。

私は毎週月曜日7:00~8:20に分倍河原駅前に立ち、通勤通学される市民に街頭演説を行なっていますが、こうした活動に立憲パートナーズの皆さんにもご参加いただき、市民の視点からマイクを握って想いを語っていただいてもよいと思っています。

「草の根の民主主義と地方議員の役割」を是非とも皆さんと一緒に考え、共に前へ進みましょう。