一般質問を終えて~誰も見捨てない社会へ~①

2019年2月26日に今期最後の一般質問を行いました。

今回は「 土曜授業実施に伴う児童・生徒の通学時の安全を確保しよう 」
そして「 医療的ケアが必要な児童・生徒の通学に必要な移動支援を 」
と題して、市行政との議論をしてきました。

「土曜授業実施に伴う児童・生徒の通学時の安全を確保しよう」

このテーマは、毎週木曜日に行なっている通学路の見守り活動中に、いつも児童を見送っている保護者からの草の根の声が基でした。

普段、何気なく「あぁ、土曜授業が始まったんだな」と思いながら見守り活動をしていましたが、肝心の土曜授業のスクールゾーンはどうなっているかという問いかけに、ハッとしました。今更ながら気付かずにいた自分に恥じる限りですが、大変重要なことだと思い、一般質問に至りました。

今回の一般質問を通じて判った事はいくつかあります。

昨年から始まった府中市の土曜授業は年間で9回で、毎週土曜日に行われているわけではない事。となると、今のスクールゾーンは月曜日から金曜日の朝7:30~8:30となっており、土曜日も行なうとなると学校のない日までも規制しなくてはならなくなるという事です。つまり、土曜授業のある日だけ、スクールゾーンを実施することは実質できないという事です。

一般質問では、どの法律や条令がひっかかるかという点を確認していませんでしたが、今確認し直してみると「交通安全対策基本法第24条 」に” 指定行政機関の長は、交通安全基本計画に基づき、その所掌事務に関し、毎年度、交通安全業務計画を作成しなければならない”となっていました。 これはその地域の自治体(府中市)が交通安全業務計画を作り、その中でスクールゾーンの場所や規制の方法について道路管理者や警察署と協議して定めることになります。

府中市では、土曜授業が始まった昨年の5月から「児童擁護員」を配置し、土曜授業の通学路の安全確保に取り組んできたと説明がありました。それはそれで評価すべきだと思いますが、やはり児童が通学路を通る時間帯に車や自転車がバンバン通る環境は、安全だとは言えません。

今回の一般質問で、市の答弁は「地域の方々の合意形成が必要」との事でした。それはそれで、大変重要でもありますが、仮に地域の合意形成ができたとしても、本当にそれで土曜授業のある日のみスクールゾーンを実施できるようになるかと言えば、警察署の許可がなくてはならず、物事が中々前に進めないのは目に見えています。

土曜授業はすでに実施されていることを踏まえて、子ども達の安全をしっかりと確保するためにも、スクールゾーン規制の拡大に向けた道筋をしっかりと示す事が重要です。また土曜授業のある日を一般市民は知らずに過ごしています。市の広報やHP、回覧板などでも、土曜授業の周知徹底による交通安全の呼びかけを行ない、 通学路での事故で亡くなったり怪我をすることの無いよう、できる限りの対応策を講じなければなりません。 是非とも府中市は、今年4月から入学してくる小学1年生の児童のためにも、スクールゾーン規制を含めた安全対策にしっかりと取り組む事を強く要望しました。