右往左往するな 立憲民主党
今年の2月の総選挙から8か月が経つ。立憲民主党の衆議院議員は全員、立憲民主党を離党し中道改革連合へ入党した。この時の異様さは、一般市民に近い地方議会議員にとって、青天の霹靂であった。しかし、衆議院議員主体であった立憲民主党は、いつしか都道府県連の国会議員主導のもと、トランプ政権のように自分の都合のいい候補者や議員、又は上部のいう事を聞くパペット人形を優遇するかのような人事を強引に進めてきた末路でもあったと強く感じる。
この間、自治体では地方議会議員選挙もあり、立憲民主党を立て直す暇もないほど、目まぐるしく時間だけが過ぎた。しかし、9月下旬に差し掛かり、水岡代表の発言が報じられ「参院だけではパンチ力がない」「民主改革との合流を目指す」との考えが浮かび上がってきた。
この間、党都連は役員を一新し、都連会長に武蔵野市議会議員の川名雄児を選出し、ボトムアップの政治姿勢を首都東京で整えた。また党本部からのアンケートも実施され、今後の立憲民主党の在り方についても地方議員や一般党員に募りながら、一つ一つ立憲民主党の集う仲間の意向を踏まえて、ここまで来ているところである。
しかしながら、水岡代表が上記の発言をしたことによって、総選挙以来積み重ねてきたボトムアップの政治姿勢が揺れ動きかけている。ましてや一般有権者から見ても、立憲民主党は政党として政権交代を目指す軸となる考えを捨てたのかと受け止めざるをえない。
毎週月曜日に分倍河原駅前にて、街頭演説や市政レポートを配布しているが、総選挙直後は通行人からは「立憲民主党ってまだあるの?」と嫌味を言われるほどであった。しかし、欠かさず街頭に立って党活動や議員活動を伝え、顔が見える政治を立憲民主党はやっているんだという想いで活動をしているところに、今回の発言があったのは、これまでの活動が水の泡と化してしまいかねないものである。
私は、今の立憲民主党本部の代表以下、皆さんに訴えたい。次の総選挙では、立憲民主党が独自に候補者を擁立して戦う事が、次の政治体制を変える大きなチャンスとなる事を。今まで擁立してきた衆議院議員や候補者は、党本部役員に媚を売る扱いやすい候補者ばかり選出してきた。一方では、自分の意思と判断を持って議員になり、そして政党からの支援が無くても各自治体議員選挙で当選してきた地方議員が立憲民主党には存在する事を認識すべきであろう。
「民主改革の会」とは、どういう存在なのか?一般市民から見れば、中道改革連合を結成し選挙戦を戦った時の借金を穴埋めするために中道改革連合を存続させ、借金の返済を進めるが、立憲民主党出身の衆議院議員にとっては、中道改革連合はもはや賞味期限が切れた団体なので、さっさと立ち去りたい。さりとて、今更一党員として立憲民主党に復党するのは、離党届を出した手前、かっこ悪くて戻れない。いわば、行き場を失った衆議院議員の末路が民主改革の会だともいえる。
落選した前衆議院議員の中には、立憲民主党に復党した方も数人いる。平岡秀夫氏と亀井亜希子氏である。勇気をもって、堂々と立憲民主党に戻るなら、筋は通っている。平岡氏と亀井氏にはよくぞ戻ってきてくれたと称賛したい気持である。一方、過去のメンツにこだわって、今更古巣へ戻れないと思っている輩は、本当の意味での政権交代を目指さない万年野党の単なる国会議員でいることにすっかり満足しているように見える。
ジョン・ステュアート・ミル曰く ”満足した豚であるより不満足な人間である方がよい。満足した愚者であるより不満足なソクラテスである方がよい”
立憲民主党として、真に自立した個人が集い、草の根の声に愚直に耳を傾け、誰も見捨てない社会を目指して、まっとうな日本の政治をみんなで創る。これを推し広めようではありませんか。そうした声があれば期待に応えたいという人材は地方議員の中にたくさんいる。選挙区の現場を知る人間を候補者に据え、総選挙に挑むことが一番の近道だと考える。
目先の合流で立憲民主党と公明党が一つになったと思ったのは、立憲民主党本部役員の幻想でしかなかった。草の根で活動している地方自治体議員は、単なる小間使いではない。一人一人が物事を考え判断する個人が集っている事をすっかり忘れてしまった結果が、中道改革連合だった。二度とこのようなことを繰り返さない為にも、立憲民主党は生活に根差した草の根の声を、愚直に政策立案し実行する事、そして政権交代可能な政党として可能性を秘める政党であることを、国民にアピールするためにも、立憲民主党は右往左往せず、まっすぐにまっとうな活動に取り組むことが、今の日本に必要である。

